The Last in 2012

その年の締めの挨拶は、まるおが担当してくれてるんですが…
 
 
ma35.jpg
↑ 今年は寝床から失礼します。今日はやけに眠くて…。
 
 
一昨日&昨日と、ビックリするくらいよく食べていたのに
今日は朝から眠ってばかり。相変わらず、ムラがあります。。。
 
 
***********************************************************
 
 
私自身も、今年は余り良い年ではありませんでした。
しかしその分、悪い縁を断ち切る事が出来たりしてスッキリした面もあります。
年末にはまるおが大変な事になり 四苦八苦しましたが、それから学ぶ事もあり
今後の人生観までが変わったように思えます。
 
 
上手くは言えませんが、「シンプルに生きよう」より一層、そんな風に思うように
なりました。皆さんには、色々とご心配をお掛けしたお詫びと、励ましを頂いた
お礼を心より申し上げます。今年もありがとうございました。。。
 
 
 
 

NOBODY KNOWS

不謹慎ですが「目指せ、老衰!」が合言葉になりつつあります。
 
 
ma34a.jpg
↑ 今月3日のまるお。弱り切っていました。
 
 
ma34b.jpg
↑ その翌日。夫の脚に挟まれて、ご機嫌ながらもまだしんどそう…。
 
 
もうこの時点で10日以上飲まず食わずだったし、頼みの綱の静脈注射も
やめちゃったし、これからあっという間に動けなくなるかと思ってた。
息も荒かったし、少し動くと心臓の鼓動が大きくなるし、歩こうとしても
滑って何度もこけそうになったりしていましたが、今は随分改善しています。
 
 
前回の記事で「新しい缶詰が気に入ってよく食べる」と書きましたが
その後胆汁液(鮮やかな黄色い液体です)を吐き、また全然食べなくなり…
どうやら、腎臓病用の療養食以外を与えてしまったのが原因みたいです。
それで、新規&長年食べていた療養食に戻すと、量はだいぶ減りましたが
食べるようになりました。が、皮下点滴を毎日少しずつ続けているせいか
お水はたまにしか飲みません。
 
 
正直、あとどれくらい生きられるのか、全くわかりません。
見当もつきません。ただ、この一ヶ月でわかった事はたくさんあります。
飼い主なら誰もが、大なり小なり後悔するものだと思う。
もっと構ってやれば良かった。
もっと気を付けてやれば良かった。
もっと好きなものをお腹いっぱい食べさせてやれば良かった。
…キリがないくらいに。
 
 
でも、「このコの為に」と思ってした事は、どんな時でもまた同じようにして
しまうんです。もっと構ってやりたいと思っても、家事をしないといけない時も
あるんです。悪い事は悪いと教えて(叱って)しまうんです。
だからこそ、まるおは「いいコ」に育ってくれて、長生きも出来た。
やっとそう思えるようになりました。
 
 
ただ、病気について無知だった事に対する後悔は、一生消えないでしょう。
何でも「病気だから仕方ない」「年だから仕方ない」で済ませてきた。
獣医さんにも相談してるし、療養食も薬ももう12年も与えてきてるし
これ以上はどうしようもないって、どこか諦めていました。
どうしてネットとかで、もっと調べようと思わなかったんだろう…
 
 
私はテレビでも、病気や捨てられた動物達が出る番組は一切見ない
ようにしてきました。すぐ泣いてしまうからです。
いつか自分が向き合わないといけない問題とわかっていながら
先送りしてきた結果がコレです。
反省点が多いけど、今は目の前のまるおに気持ち良く毎日を過ごして
もらえるよう、お世話係に徹するしかありません。
 
 
 
 

Merry Christmas

何も飾る事なく過ぎていく中、最高のプレゼントをもらった。。。
 
 
xmas4.jpg
↑ 年々遠ざかっていく、クリスマス。でも、今年もやって来た。。。
 
 
ma33.jpg
↑ 静脈注射の為に毛を剃って1ヶ月。まだこの状態ですが…
 
 
まるおと一緒に過ごせたクリスマス☆
直前にまた余り食べなくなったので、新規の缶詰に替えてみたら
気に入ったらしく、イブから今日に掛けてずっと食べてくれた。
何かしら食べ続けてくれれば、その分一緒にいられる。
あとはとにかく、吐かずにいてくれさえすれば…!
でも、これ以上欲張る事は出来ない。
 
 
まるおの状態は、毛艶も良く、触るととっても気持ちが良いです。
表情も元気そうで、可愛らしい眼差しも健在。たまに声も出すようになりました。
心臓のドキドキ音も、もう滅多にしなくなったし「一見」落ち着いている印象です。
とにかくストレスが殆どない生活を送っているので、気分は良いはず。
寒い中、私もすっかり家に引きこもっていますが、元気に過ごしています。
 
 
 
 

まるお時間

リフォーム時に付けたオシャレなフックに 最初に掛けた物は…
 
 
zakka34.jpg
↑ 輸液でした。場所も高さもタイミングもこれ以上ないくらい…。
 
 
ma32.jpg
↑ リフォーム前後の一ヶ月間、まるおは比較的元気な方でしたが…
 
 
今ではもう、その時の事を「奇跡の一ヶ月」と呼んでいる。
「あれはご褒美だったのかなぁ」と何度も思った。
よく考えると、あれ以前に今の状態になっていても不思議じゃないから。
まるおはずっと 頑張ってくれていたんだ… そう、今も…
 
 
その思いに負けないくらい、私たちもずっと全力で頑張っています。
まるおにストレスを与えないように心掛け、ずっとそばについて出来る事を
全てやっているんですが、これが結構楽しくて(嬉しくて)…
 
 
「育児ってこんな感じ?」
と、世話を焼ける喜びを感じつつ(もちろん涙する事も多いのですが)
「まるお時間」を精一杯過ごしています。
 
 
家庭内では、ずっとネガティブな発言ばかりが飛び交っていましたが
「なるべくそういうのはやめよう」って事にして、まるおにも明るく接するように
していたら、また安定して食べてくれるようになったので、早速 獣医さんに
様子を見に来て頂きました。
 
 
先生はまるおに向かって「すごいねー」と感心していた。
ご自分の猫(14歳)が今年の夏、まるおと同じ状態から1週間で亡くなった
と、初めて話して下さいました。
先日で「もうこれが最後の往診なんだ」と思い、玄関先で見送る時に
「あの…」と声を掛け「来て頂けただけで、もう…」と声を詰まらせる私に
何も言えず泣いてらしたのは、うちに来る度そのコの事をいつも思い出して
いらっしゃったんだなぁと思った。
 
 
まるおはまだまだ不安定ながらも、今の状態なら「皮下点滴をやってみても
有効かも」という夫の判断を聞いてもらって、やり方を教えてもらいました。
腎不全に付き物の「脱水症状」を少しでも回避すべく、焦らず欲張らず
毎日僅かでも続けていけたらなぁ…と考えています。
 
 
何を持って「延命」というのか、いまだわかりかねるんですが
私たちがまるおに「生きていてもらいたい」という以上に、まるお自身が
「生きていたい」と思っている限り、出来るだけの事をしてあげたい。
 
 
一度は完全に「生きること」を否定したまるおの意思を尊重して
私たちは静脈注射の針を抜き、「その時」を静かに待ちました。
けれど、今まるおは「もう少し、生きていたい」と頑張ってる。
「まるおはね、生きてるだけで大活躍」」
昨年当たりから言い続けて来た私の言葉の意味が漸くわかったのか
それとも本能で生きようとしているのか…
 
 
皆様にはご心配をお掛けしておりますが、もう暫く応援してやって
頂けたらありがたいです。。。
 
 
 
 

命の時間

12月1日に「余命約一週間」と言われたまるおですが まだ何とか生きてます!
 
 
ma31a.jpg
↑ 点滴の針を取ってもらって、漸く自由の身になった直後のまるお。
 
 
このコがあと数日で亡くなるかもしれないなんて、信じられなかった。
何も食べない、何も飲まない、余り声を出さなくなった、体力が低下した
という以外は、以前と何も変わらなかったから。
 
 
でも、生きるという事は食べるということなんです。
2度目に獣医さんに来てもらった時、静脈注射というものをする前に
それが「延命治療」になると聞いた時は 大変なショックでした。
つい数ヶ月前に、夫と「延命はやめよう」と話し合ったところだったので。
 
 
次の瞬間、私は先生に聞きました。
「このコは今、どこか痛かったり苦しかったりするんでしょうか!?」と。
(だったら、治療を諦めなければならない…)
先生がそれはないと仰って下さったので、そのまま点滴をする事に
なりましたが、その注射は1週間を目処にして、続けるなら他の箇所に
針を挿し変えていかなければならないとのことで…
(3日しか持たない事もあれば、10日くらい大丈夫な事もあるらしい)
 
 
その後、毎日毎日夫が輸液を買って来てくれて、夜一緒に布団で眠る時間
以外は、朝から晩まで点滴を続けました。「いつやめるべきか」を考えながら…。
ただ、ずっと眠っているだけとは言え、まるおも繋がれてる状態では辛そうで
余りにも可哀想になり、まだ1本点滴が残ってはいたけど
「もうやめよう」という事にしたのが12月1日の朝でした。
 
 
ma31b.jpg
↑ もうちょっと我慢してね…2時半頃、先生が来てくれるからね…。
 
 
ma31c.jpg
↑ スヤスヤ…とはいかず、呼吸が苦しそうな時もありました。
 
 
その後は私も夫も覚悟を決め、全て「まるおの為に」という思いだけで
必死に過ごすうち、「もう二度と何も口にはしない」と決めていたはずの
まるおが、お水と僅かながらも缶詰を食べるようになり、今に至ります。
もちろん、もう体が治る事は絶対にないし、食べたり飲んだりする量も
ここ数日減り続けています。
 
 
一時は「もしかしてお正月を一緒に過ごせるかも」という期待を少し
持ったりもしましたが、今見る限りでは厳しいです。
本当だったら、今こうして隣りで眠ってくれてる事すらなかったわけで
感謝しなければなりません。
 
 
もう今後は、いつ突然旅立たれても受け入れなければなりません。
最初私は、泣いてわめいて、病床のまるおに自分の思いばかりをぶつけて
最低でした。そして今までずっと、まるおの事を守ってきたつもりでしたが
「守られていたのは私の方だった」と気付かされました。
 
 
この小さな命のお陰で、どれほどの幸せをもらったかしれない。
もうまるおにお願いする事は何もない。
「まるくんの好きなようにしたらいいからね。
いいコだったから、これからはご褒美いっぱいもらえるよ。」