写心

やっぱり写真は 撮るより選ぶ方が難しい。。。
 
 
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↑ もちろん 撮るのも難しい。心で見えたもの以上は、どうやったって写せないから…。
 
 
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↑ そう、心が映る。自分にしかわからない、深い心の底が。。。
 
 
昨年から写真の整理に四苦八苦し続けているのに、最近また管理法を変えました。
もう頭の中がゴチャゴチャです。。。
捨てた写真を拾ってきたり、別のハードディスクにあるものを発掘したり
大昔の携帯やコンデジ写真を復活させたり…。
もちろん、まるおの写真を探しての事です。
 
 
一眼を持つまでは、写真の管理状態がそれは酷いものだったので、殆どが
リサイズの上、ファイル名変更をしており、もうどれがどれやらわかりません。
なんてったって、写真自体が上手くないし…!
だけど、やはり当時の自分にしか撮れないものばかり。
どんなに下手でも、愛情たっぷりなのがよくわかるのです。
写真っていいなって改めて思いました。
 
 
最終的には、殆ど印刷する事になるだろうけど、どれをどのサイズにして
などと考えてると、またもパニックに!
もう何度「選択放棄」してきたことでしょう。
そういや、フィルム写真もあったよね〜?
などと思い出すと、もう増えるはずのないまるおの写真が
どんどん増えていくような気がするから 不思議です。。。
 
 
 
 

初盆

ちょうどお盆の頃…今月の13日が まるおの四十九日でした。
 
 
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↑ 一年前の今頃。当時は少し痩せたと感じていたのに、まだこんなに大きかったんだ…
 
 
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↑ まるおが珈琲の香りが好きだったので、このローソクを買いました。
 
 
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↑ お花もなるべく欠かさず、お供えしています。
 
 
もう何もしてあげられる事がないというのは、余りにも寂しいので
勝手にあれやこれやと供えては、心を紛らわせています。
「まるおは食べないだろ〜」という物まで置いて、「お友達にあげてね」
などと言い、写真を見つめ、お骨を抱き、色々話し掛ける毎日…。
そしてなんとこの私が、般若心経まで唱えるようになりました。
 
 
結局、13日は先日亡くなった夫の祖母の初盆の合同法要があり、お寺へ。
その日は30組以上が集まるとあって、本堂は物凄い人でした。
(うちだけでも 十数人で行ってるくらいですから…)
そして、住職と副住職の2人のお経だけでも十分響き渡っているのに
年配の方々が皆一様にお経を読み始め、迫力満点で圧倒されました。
そうして「お経のシャワー」を浴びたわけですが、お陰で結構
スッキリしたような気がします。祖母(義母の母)の宗派は私の実家と
同じだったので、馴染みもあったせいかもしれません。
 
 
「その日はずっと まるおのそばにいたいのに…」と思っていたけど
返って良かったかもしれない。その「返って良かったかも」と思える
ような事はいつも神仏に関係していて、とても恩恵を感じます。
ありがとう、まるお。
ありがとう。
 
 
 
 

洗心

「ちょこっとお供え用に」とお花をよく買うようになりました。
 
 
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↑ と言っても、結局自分用かも。心洗われる気がするから…。
 
 
ご先祖様にではないので、来年はトゲを取ったバラや向日葵なんかも
ありかもしれない。私としては「季節感」を伝えていきたい。
雪が降った際、窓辺でまるおを抱っこして「ほら、これが雪だよ〜」
と教えたあの時のように、ずっと季節を共に出来たら…と思うのです。
 
 
それにしても、連日の暑さでお花もすぐダウンします。
朝晩お水を替えるくらいじゃ、全然ダメみたいです。。。
 
 
 
 

アイスバーグキャンディ

立秋もなんのその!! まだまだ猛暑が続くらしいので、気を付けねば…。
 
 
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↑ そんな時こそ、僅かなクール感でも得たいと思うものです。
 
 
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↑ モンクスのアイスバーグキャンディ。約1gの極小サイズです。
 
 
そう言いながら、何もこの商品の事 知りませんでした。
輸入食品のお店で買い物中、初老の女性が大量に手に取り
購入するのを見て、気になって買った次第です。
いわゆるハッカ飴で 甘くはありませんが、暑いさなかには重宝しそう。
ただ、もう包み紙がくっついてるものもあるので、要注意です。。。
 
 
 
 

原爆ドーム

ここ最近で、敢えて行ってみたいと思った唯一の場所は…
 
 
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↑ 原爆ドーム。7月26日まで壁の調査中ということで、足場が組まれていました。
 
 
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↑ 修学旅行や遠足の学生達、外国人観光客の方々もたくさんいらっしゃいました。
 
 
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↑ 周りの木々や芝生の色とのギャップが より戦争の残酷さを物語っているよう…。
 
 
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↑ 日本が、世界が平和でありますように。。。
 
 
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↑ 残すべき姿なのでしょうが、こうして見ているだけで辛くなる。
 
 
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↑ 真の平和って何だろう…
 
 
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↑ 小さい頃、ここで祈った記憶が蘇る。あの日も暑い日だったな…。
 
 
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↑ 緑が多くて 川がたくさんある その美しい街並を、炎天下の中 暫く眺めていました。
 
 
広島(市内)を見直した一日でした。
母方の先祖が眠るこの街には昔からよく来ていたはずなのに、それ故に
観光的な見方を一切した事がなく、この街の良さを知らずにいました。
今度は季節が良い頃に、また歩いてみたいと思います。
 
 
 
 

ノウゼンカズラ

この花が初めて目に留まったのは、2年前だった。
 
 
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↑ 鮮やかなオレンジ色が印象的で、緑によく映えていた。
 
 
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↑ 蔓がネットのように見えたりして…
 
 
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↑ こんな目立つのに、なぜそれまで気付かなかったのか 不思議。
 
 
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↑ 落ちて尚美しい。花の一生は 消えゆくまで美しい。
 
 
その思いは、この写真を撮った2年前と何ら変わらない。
花のように人生が送れたら どれほど素晴らしいか…。
 
 
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今月は慌ただしかった。
自分の中では ずっと泣き続けていたイメージでしたが、スケジュール帳を
見ると、いまだかつてないくらいギッシリで 驚きました。
家電や夫のパソコンの買い替えや修理なども複数回に及び
そんな中 気管支炎を患い、「少し休まないと…」と思った矢先
夫の母方の祖母が先週亡くなり、お通夜に葬儀に忙しくしていました。
なので、当然気管支炎も悪化。
主治医曰く、お線香の煙も悪かったとか…。
犬猫と違って、人が死ぬと遺族は当分の間忙しいです。
まるおの死を悼んで静かに過ごせるって事は、平穏だという証明であり
実は幸せな事なんだなと、今回の事を通じて 改めて思ったのでした。。。
 
 
 
 

寂夏

今まで生きて来た中で 一番寂しい夏が始まっていました。
 
 
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↑ まるおを失ってから 今日でひと月になります。
 
 
もう遠い昔の出来事のように感じていて
「やっとひと月」「まだひと月」というのが実感です。
 
 
いつもそばにいてくれた大切な誰かを失うというのは
心ごと 大きく撃ち抜かれたような衝撃で
自分の全てを持っていかれる…
そんな感覚がする。
心が全く機能しない
それに一番戸惑い、参ってしまいました。
 
 
心が冷えているせいか
暑さすら感じなくなっていて、でもやはり体は正直で
持病の気管支炎を再発していました。
 
 
わかっているんです。
幾ら 名を呼んでも もうまるおは帰っては来ないって。
毎日 泣き暮らしても まるおは喜ばないって。
どんなに願っても 明日が来ない人もいるんだって。
辛く苦しいものを抱えているのは 自分だけじゃないって。
乗り越えるべきは 自分の中にあるって事も…
全部全部 頭の中ではわかっているのに。。。
 
 
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せっかく頂いたコメントにも 長い間返信出来ず大変失礼致しました。
最初の内は「悲しくはない、寂しいだけ」と思っていたけど
どうやら悲しみは形を変えて、何度もやって来るようです。
 
 
まるおが生きている頃は「ありがとう」をたくさん言えたけど
亡くなってから一週間くらい経つと、謝ってばかりでした。
「もう後悔しない」と決めた事まで…。
ひと通りの感情を吐き出さなければ、前には進めないのだな
と思いました。
 
 
今後もまるおの事は節目の度に書いていくつもりですが
もう少し落ち着いたら、別にきちんと場所を設けて
綴っていきたいと考えています。だから、今は…
こちらのブログを少しずつ元の状態に戻していく事で
心のリハビリが出来ればいいなと思っています。
 
 
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↑ 写真の下には、まるおへのメッセージを書きました。。。
 
 
 
 

想い出にかわるまで

あと どれくらい待てば 全て 想い出にかわるのかな…
 
 
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↑ この写真のまるお… 今の自分を見ているみたい。 多分、同じ顔してる。
 
 
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↑ 「蝉時雨」(セミシグレ)という名のトルコキキョウ。
 
 
命が尽きた約13時間後に火葬の運びとなり、この花を用意した。
両手に大きな花束を抱えたまるおは、口角がキュッと上がって
本当に可愛らしい顔をしていた。
撮りたくなるくらいの、最高の笑顔だった。
「ちょっと(天国へ)行ってくるね」
そんな感じだった。
 
 
 
 

最愛

この世に こんなに愛しいものがあったなんて…
 
 
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↑ 6月26日午前3時、まるおが永眠しました。(写真は昨秋のです)
 
 
19歳と3ヶ月の命でした。
最後は私達夫婦が見守る中、苦しむことなく「ありがとう」と言い残して
安らかに眠りにつきました。
その顔は 満足感からか、少し得意気にさえ見えました。
優しくニッコリと微笑みかけてくれているようでした。
 
 
色々思い悩んだ日々でしたが、「この顔・この表情が全て」だと思いました。
幸せに感じてくれていたんだと、確信しました。
そうして 私達が最も目指していた「最期」を実現したわけですが…
 
 
今は ひたすら淋しい
この耳には まるおの声が残り
この手は まだ温もりを覚えてる
だけど 姿形がない淋しさ…
今はこれに一番対応出来ないでいる
19年間の重みは やはり堪え難いものがあります。。。
 
 
 
 

戻れない道

余命一週間と告げられたあの日から、半年以上が経ちました。
 
 
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↑ 3月頃から調子が安定し、4月は絶好調で このような表情を見せてくれていました。
 
 
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↑ 5月28日、この時まるおの目に 私はどう映ったのだろう…。
 
 
この写真を撮った数時間後に、まるおは視力を失いました。
そして、一歩も脚を踏み出せなくなりました。。。
まだ若干「光」は感じている様子ですが、見えない不安からよく鳴くようになり
昼も夜も区別がつかないのか、余り眠らなくなりました。
 
 
見えなくなった3日後の朝、急に全身が痙攣をし出して、本人もどうして良いのか
わからず鳴いて、私はとうとうこの時が来たかと思いました。
そして、「大丈夫」「ありがとう」「わかってる」と必死で声を掛けつつ
一方では「こんな別れ方、嫌だ!」と思っているうち、暫くすると痙攣は治まり
まるおは放心状態でしたが、しっかり生きていました。
 
 
当たり前ですが、失明した事が相当なストレスだったようです。
直接的な原因はわかりませんが、老化や肝臓疾患から脳に来て
いわゆる「てんかん発作」の症状が出たのかもしれません。
元々腎臓も悪いし、甲状腺などの状態も疑い出したらキリがなく
かと言って、手術やキツい薬も無理なので、もう何もしてあげられない。
(取り敢えず、発作に関しては薬で対処出来ています)
 
 
時間と共に、まるおは 範囲は狭いながらも歩くようになりました。
その様子を見ていると「見えてるのでは?」と思うくらい
キョロキョロしたり、しっかり見ているような気がしたりします。
慎重だし ゆっくり歩くので、物に激突する事もありません。
 
 
食欲は全盛期から比べると半減しましたが、それでも昨年末に比べると
よく食べています。トイレも自分で頑張ってしています。
しかし、僅かながらも続けて来た点滴は やめました。
目が見えなくなってからというもの、すごく嫌がるようになったからです。
 
 
当初からの「まるおの意思を尊重しよう」という思いは全く変わりません。
だからこそ、いつまで経っても「少しでも見えるようになればいいのに…」
と思ってしまう。悔やんでも仕方がない…介護なんて、そんな事の繰り返し
なのでしょう。前を向いて、頑張るしかありません。。。