今から約１１年前、ある野良猫に出会いました。
まだ赤ちゃんのように小さく可愛らしかったので、ずっと「あかちゃん」
と呼んでいたそのコが、１年前の今日亡くなったのです。
【写真は11年前フィルムカメラで撮ったものを修正】
10年以上に渡り、夫は毎晩あかちゃんにご飯をやり続けました。
とても人懐こいコで、他にご飯をもらえる家があったにもかかわらず。
夫が遅くなったり出張がある時は、私が出動しました。
暫く姿を見せず、再度ボロボロになって私達に助けを求めに
来たこともあります。病院に連れて行ったり、薬をやったり
帰り際はいつも、私達のあとを付いて来たりして、本当に辛かった。
後ろ髪を引かれるとは、まさにそのことだなと。
うちはまるおが絶対に「最後の猫」だと思っていたし、野良のコを
絶対に連れては帰れなくて、いつも「ごめんね」と思ってた。
あのコはすごく性格もいいコだったので、最後は近所の方の
ご好意で、そこの犬小屋でお世話になることが出来ました。
夫がいよいよ「もうダメかもしれない」と言い出し、会いに行ったら
「あ、お姉さん！来てくれたの？」って感じで元気良く小屋から
出てきてくれて、そこの家の人も夫も驚いてました。
でも翌日、やはり調子が悪いということで病院に連れて行き
それから１週間後に息を引き取りました。。。
出会った頃、あのコの骨を拾う日が来るとは思いもしなかった。
花で埋め尽くされたあかちゃんは、まるで眠っているかのように安らかでした。
慰霊場に行って色々説明を受けている時でも所構わず泣き続けてしまい
最後は「ありがとね」と声を掛け、肉体にサヨナラ。。。
外の落ち葉が空に向かって激しく舞い上がっていく様が見え
あかちゃんは今、天国に向かっているんだなと思った。そして…
帰りの車の中、遺骨を抱きながら「やっと私達の所に来てくれた」とも思った。
あれから１年…
遺骨はまだうちにあるまま…
生きている時、ずっと引き取ってあげられなかった分
まだまだそばに置いておきたいのです。
夫は今日、東京へ出張に行ってます。
去年だったら、果たして行っていたかどうか…。
もう都合も、冬の寒さも、餌の心配もしなくていいのに
野良猫を見かけると心が痛みますね。
あか 雄（オス） 享年約１１歳
人に可愛がられ、他の野良猫にも餌を与えた本当に心優しいコ。
あなたを忘れない。
4 thoughts on “Time goes by”
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連れて帰れない、後ろ髪ひかれる辛い思い
すごくよくわかります。。。
でも、最後までみてあげることができて
よかったですね。
私は、引き取ってあげられず
数日姿を見ないと思っていたら
事故で亡くなっていたということがありました。
何もしてあげられなかったと、随分泣きました。。。
かがりさんご夫婦の沢山の愛をもらって生きられたこと
きっと幸せだったと思います。
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野良で10年生きるということがどれほど大変な事か…
他にも可愛がっていたコがいましたが、途中でもう現れなくなったし…。
事故も多いし、大きな野良犬も脅威だし、野良猫にとっては
辛い事だらけなんですよね。
私達だけではなく、他にも餌をあげてくれる人が複数いたから
あかちゃんは長生き出来たんです。
野良にやさしい世の中であってほしいです、ホントに。
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10年も関係が続いたなんてすごいことです。
あかちゃんもきっと感謝していますよ。
皆さんに可愛がられて、きっととても性格のいい子だったんでしょうね。
最後を看取って引き取ってあげることができて、本当に良かったですね。
なかなかお骨を手放せない気持ち、わかります。
きっといつかどこかでまた会えると思いますよ。
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ちょっとスピリチュアルな話なんですが…
あかちゃんは亡くなる２日前、うちに来てくれたんです。
お風呂から上がって、キッチンを見るとそこに座っているのが見え
少し心の中で会話をしました。
今までの御礼を言いに来てくれたのです。
「世話になった」と。
私は全く霊的な事とかわからない鈍～い人間なんですが
その時だけはハッキリ見えて、交信（？）出来たんです。
私はわりとすぐに遺骨を埋葬するつもりでいたのですが
夫はそんな気がないらしく、そうこうしている間に
私ももう手放せなくなってきました。
気が済むまで一緒にいて、その後また考えるつもりです。