ノウゼンカズラ

この花が初めて目に留まったのは、2年前だった。
 
 
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↑ 鮮やかなオレンジ色が印象的で、緑によく映えていた。
 
 
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↑ 蔓がネットのように見えたりして…
 
 
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↑ こんな目立つのに、なぜそれまで気付かなかったのか 不思議。
 
 
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↑ 落ちて尚美しい。花の一生は 消えゆくまで美しい。
 
 
その思いは、この写真を撮った2年前と何ら変わらない。
花のように人生が送れたら どれほど素晴らしいか…。
 
 
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今月は慌ただしかった。
自分の中では ずっと泣き続けていたイメージでしたが、スケジュール帳を
見ると、いまだかつてないくらいギッシリで 驚きました。
家電や夫のパソコンの買い替えや修理なども複数回に及び
そんな中 気管支炎を患い、「少し休まないと…」と思った矢先
夫の母方の祖母が先週亡くなり、お通夜に葬儀に忙しくしていました。
なので、当然気管支炎も悪化。
主治医曰く、お線香の煙も悪かったとか…。
犬猫と違って、人が死ぬと遺族は当分の間忙しいです。
まるおの死を悼んで静かに過ごせるって事は、平穏だという証明であり
実は幸せな事なんだなと、今回の事を通じて 改めて思ったのでした。。。
 
 
 
 

寂夏

今まで生きて来た中で 一番寂しい夏が始まっていました。
 
 
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↑ まるおを失ってから 今日でひと月になります。
 
 
もう遠い昔の出来事のように感じていて
「やっとひと月」「まだひと月」というのが実感です。
 
 
いつもそばにいてくれた大切な誰かを失うというのは
心ごと 大きく撃ち抜かれたような衝撃で
自分の全てを持っていかれる…
そんな感覚がする。
心が全く機能しない
それに一番戸惑い、参ってしまいました。
 
 
心が冷えているせいか
暑さすら感じなくなっていて、でもやはり体は正直で
持病の気管支炎を再発していました。
 
 
わかっているんです。
幾ら 名を呼んでも もうまるおは帰っては来ないって。
毎日 泣き暮らしても まるおは喜ばないって。
どんなに願っても 明日が来ない人もいるんだって。
辛く苦しいものを抱えているのは 自分だけじゃないって。
乗り越えるべきは 自分の中にあるって事も…
全部全部 頭の中ではわかっているのに。。。
 
 
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せっかく頂いたコメントにも 長い間返信出来ず大変失礼致しました。
最初の内は「悲しくはない、寂しいだけ」と思っていたけど
どうやら悲しみは形を変えて、何度もやって来るようです。
 
 
まるおが生きている頃は「ありがとう」をたくさん言えたけど
亡くなってから一週間くらい経つと、謝ってばかりでした。
「もう後悔しない」と決めた事まで…。
ひと通りの感情を吐き出さなければ、前には進めないのだな
と思いました。
 
 
今後もまるおの事は節目の度に書いていくつもりですが
もう少し落ち着いたら、別にきちんと場所を設けて
綴っていきたいと考えています。だから、今は…
こちらのブログを少しずつ元の状態に戻していく事で
心のリハビリが出来ればいいなと思っています。
 
 
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↑ 写真の下には、まるおへのメッセージを書きました。。。
 
 
 
 

想い出にかわるまで

あと どれくらい待てば 全て 想い出にかわるのかな…
 
 
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↑ この写真のまるお… 今の自分を見ているみたい。 多分、同じ顔してる。
 
 
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↑ 「蝉時雨」(セミシグレ)という名のトルコキキョウ。
 
 
命が尽きた約13時間後に火葬の運びとなり、この花を用意した。
両手に大きな花束を抱えたまるおは、口角がキュッと上がって
本当に可愛らしい顔をしていた。
撮りたくなるくらいの、最高の笑顔だった。
「ちょっと(天国へ)行ってくるね」
そんな感じだった。